出逢いの香。
もう20年近く前の事…。
その時の主人と私は、ただの友人で、
それ以上でもなければ、それ以下でもない。
私にとっては、そんな人でした。
と、ある日
「最近、これ気に入っていてね…」と、
帰り際に、小さな包みを手渡されました。
それはアクセリーでもなく、
もちろんリングでもなく…
とってもシンプルにラッピングされた
lisnと書かれたお香でした。
それが主人からの初めてのプレゼント。
当時はまさか今のようになるとは思わなくて
プレゼントをもらう筋合いでもなかったのですが
そのさりげない感じがとても嬉しくて
すんなり受け取ったのを覚えています。
同時に…
「パッとしないこんな人が
お香のプレゼントなんて洒落たことするのねぇ」
と、主人の印象が変わったのも事実です。笑
まっ、とは言っても、それから長い間(かれこれ20年ほど)…
主人を男性として意識することは無かったんですけどね。
まさか結婚するとは(^^;;
そんなこんなの思い出の香。
lisn(リスン)京都はそれ以来お気に入りなのです。
お香の老舗「松栄堂」が展開しているインセンスのお店
今ではすっかり有名ですよね。
今は、京都烏丸のCOCONに入っていますが
以前は京都北山にひっそりとありました。
ちょっと乙女チックな夫。
お店がOPENした当時から、フラッと立ち寄っては、
独身男がワンルームで一人寂しく、お香を楽しんでいたとのこと。
お店の人はさぞかし、気味悪かったことでしょう(^^;;
それから20年。
今、お店を覗くと、20代の男の子が彼女のためのプレゼントを相談していたり…
おじ様が会社の女の子に配るために選んでいたり…
そんな光景も珍しくなくなりました。
男性も気軽にお香を楽しめる時代になったんだなぁ。
と、なんだか嬉しく感じるのです。
lisnに立ち寄ると毎回、100本の大人買い♪
ちょっぴり贅沢な時間。
幸せの瞬間なのです。